高岡市は福岡町との合併に伴って「市民憲章」を新たに制定したのに続いて、市の「花」「木」「花木」制定します。
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昨年からそれぞれについて審議会に協議をしていただいていましたが、高岡市緑化審議会の長井真隆会長と上森晃副会長は7日、高岡市の花を「かたかご」、木を「つまま」、花木を「さくら」とするよう橘慶一郎市長に答申しました。
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審議会では、花木をコシノヒガンザクラにする意見が多数でしたが、ソメイヨシノを含めたさくらにする意見もあり、2つは越中万葉の桜に集約できるとした長井会長が「さくら」案を提示して落ち着いた。
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長井会長と上森副会長は高岡市役所を訪れ、自然性、文化・歴史性、親和性に、同市の植物の文化史を含めた視点で選定に当たったことなどを説明した。
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旧高岡市の花木はシノヒガンザクラ(越の彼岸桜)で、高岡市の歴史や文化などアイデンティティが大切であるとする意見と、福岡町の岸渡川堤の桜がソメイヨシノであり、一体感の醸成の意味合いから固有種名でない方が良いとする意見があった。
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かたかご 堅香子 カタクリ
4143: もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の かたかごの花
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つまま
都萬麻(つまま)は、クスノキ科タブノキ属の常緑高木の椨(たぶのき)のことです。本州・四国・九州・沖縄などの沿岸で見る事ができます。高さは、30メートルくらいまでのものもあります。葉には光沢があります。5〜6月頃に枝先に淡い黄緑色の花が咲きます。
万葉集には1首だけに登場します。
4159: 礒の上のつままを見れば根を延へて年深からし神さびにけり
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コシノヒガンザクラ
落葉高木、小高木。花期は4月中旬。エドヒガンとオオヤマザクラが自然交雑して生じた。一方の親はエドヒガンに間違いないが、もう一方はカスミザクラまたはキンマメザクラとする説もある。表面
は暗緑色で光沢はなく、主脈上にのみ毛がある。裏面は淡緑色で全体にまばらに毛があり、特に脈上に多い。花柄はほとんどなく、小花柄は長さ1.7cm。果
実はほとんど生じない。
名前の通り、富山県が生んだ桜。城端町蓑谷の山地のほか、高岡市、大沢野町などに自生している。蓑谷の自生地は県天然記念物に指定。旧高岡市と城端町では市の花木に指定している。
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