トピックス No.11 2002/09/16
高岡市万葉歴史館 常設展示室「家持劇場」を改修 改修費7000万円を9月議会に補正予算として提案
家持劇場は、 晩年の家持が機械仕掛けの人形となって登場し、自分の過去を回想します。…大宰府で過ごした少年時代、越中での国守時代、出挙の途上で詠んだ歌の数々、任満ちての帰京、変わらぬ権力争い。そしてまた都を離れ因幡国へ、政治に翻弄される後半生。家持の生涯を越中万葉時代を中心に幼少期から晩年に至るまで描く13分間の人形劇で、家持が詠んだ歌が音声やスクリーン映像によって劇に織り込まれています。
1990(平成2)年の開館当初から上映を続けていまっすが、近年は家持人形や映像設備の故障が相次いでいることから、万葉歴史館では上映回数も減らしたりしていました。
改修工事では家持操り人形を現在の40センチ大のものから70センチ大のものに新調するほか、高性能の映像設備を導入し、時間も16分間に延長されます。さらにバリアフリーを考慮し観客席にあった段差を取り去る計画です。
改修工事は来年4月ごろに完成する予定です。
─家持は語ります
新しき年の始めの初春の 今日降る雪のいや重け吉事
この歌で私の歌人としての人生は終わった。多くの歌人たちとともに…。この思いが万代まで伝わることを願い、そして一族の万代までの永続を祈って私はこの歌集「万葉集」をのこす…と。
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