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トピックス No.106
2006/09/01
パーク&ライドに対応
北陸新幹線新高岡駅の駐車場計画を拡大
北陸新幹線整備

 高岡市は新幹線新高岡駅(仮称)に整備する駐車場について、当初の計画を大幅に拡大する方針としました。
 
 新幹線利用者の約70%がマイカーを利用したいとしていること、新高岡駅を利用する圏域がの東海北陸自動車道の全線開通や能越自動車道の開通により大きく広がることから、パークアンドライド対応の駐車場として整備し飛越能の玄関口としてふさわしい整備の具体化を図るとしています。
 
 平成17年に策定した現行の新幹線整備計画では、新高岡駅の1日あたりの乗降客数を約7,400人と見積もり、このうちパーク&ライドの利用率を41.8%と想定し、自動車の利用者は3,200人、車1台あたりの乗車人数などを考慮して駐車場は560台収容と算出していました。
 
 しかし高岡市が本年6月に行った県西部在住者のアンケートでは、新高岡駅へのアクセス手段として69.8%が自家用車を選択していること、そのうちパーク&ライド考えている人は35.6%、家族などの送迎によるキス&ライドは34.2%、城端線やバスなど公共交通機関の利用者を大幅に上回る結果でした。
 
 県内では、1日の乗降客数が新高岡駅の約1/3の2,700人を見込む新黒部駅(仮称)でも駐車場は500台収容の整備計画があり、東北新幹線七戸駅ではパーク&ライド利用率を80%と見積もる例もあります。
 
 パーク&ライド利用率を、50%に設定すれば、駐車場は660台の収容が必要で、80%を想定すれば、1,000台の収容が必要になります。
 
 また、新幹線新高岡駅の利用圏域は自動車を利用して90分圏域とした場合、能越自動車道の開通で石川県輪島市から、東海北陸自動車道では岐阜県高山市(白川)を含む662,000人の圏域人口となり、富山駅の利用者想定圏域人口521,000人を大きく上回り、金沢駅の709,000人に並ぶことになります。
 
 新幹線新高岡駅は飛騨・越中・能登の玄関口として相応しい機能が必要と思われ、現駅から1.5kmの分離駅である開発し易さを生かし、空港が持つ特徴や機能を取り入れた整備が利用者圏域の住民や飛越能への観光客に期待されるものと考えます。