高岡市五十里の音楽家岡畑佐民さんが土砂採取場ののり面から、約150万年前と推定される大量の貝殻化石を見つけました。
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高岡市内を通る活断層「石動断層」の影響で富山湾の海底が隆起したものとみられ、富山市科学文化センターは、近年ではこれだけ大量の貝殻化石が出土するのは珍しいとのことです。
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土砂採取場ののり面は貝殻の層と白い砂の層が交互に重なり、高さ約8メートルにわたって十数層になっています。白や黒、茶色の貝殻や、サンゴ状やクジャク模様の貝殻が見つかっており、直径は5センチから20センチ程度のものまでありました。
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カズウネホタテガイ |
富山市科学文化センターの田中豊主任学芸員の分析では、ヨコヤマホタテガイやカズウネホタテガイ、巣穴や足跡など生物の活動した痕跡である「生痕(せいこん)化石」などを確認しました。 |
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高岡市内には、五十里を通り砺波平野を経て小矢部市南部へと抜ける石動断層があり、約100万年から150万年前、石動断層の活動が活発化して海底が隆起した結果、宝達山系の山々が生まれましたが、今回の貝殻の大量出土層もこの時に隆起したものとみられます。 |
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