高岡市出身の故藤子・F・不二雄(本名・藤本弘)さん作の人気漫画「ドラえもん」を研究している富山大教育学部の横山泰行教授(60)は、高岡ロータリークラブの例会で卓話をなされ、約千三百十編あるとされる作品をすべて集めた「ドラえもん文庫」を創設し、JR高岡駅前で建設中の再開発ビルの(新)市立中央図書館に寄贈したいと話されました。横山教授は、千七十八編が収められているてんとう虫コミックスなど単行本だけではなく、雑誌だけに掲載されたものまで網羅した公的施設は何処にもなく、実現すれば全国初となり、「高岡をドラえもんの情報発信拠点にしたい」と張り切っていらっしゃいます。
「ドラえもん文庫」に並べる全作品は、「小学一年生」(小学館)など作品が初めて掲載された過去の雑誌からも集められ、雑誌入手が困難な部分は国立国会図書館(東京)や小学館の資料室を利用しコピーもされています。
これまでにインターネットオークションや古書店を通じて、てんとう虫コミックス第十六−四十五巻の初版本などを入手され。こうした研究用の貴重な資料も並べられるほか、ひみつ道具や登場人物、擬音語・擬態語のデータベースといった研究成果も紹介されます。
横山教授は「ドラえもんは三十年以上にわたり、子どもたちの夢をはぐくんできた。高岡の子どもたちだけでなく、全国のファンからも注目されるようにしたい」と意気込んでおいでです。
故藤子・F・不二雄(本名・藤本弘)さんの故郷「高岡」にとって、御旅屋セリオに隣接する 万葉の杜ドラえもんの散歩道と共に「ドラえもんの故郷たかおか」の街づくりに弾みがつきそうです。
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