2001・12・25
先日、 ソーシャルワーカーの塚本氏から「できちゃった!」メールをいただきました。「大沢野町地域ケアネットワーク」設立の案内です。
11月21日、「素晴らしい地域活動」の紹介をしたときの返信メールに次のように書かれていました。社会福祉協議会と支援センターの連携という枠組みも、結局制度疲労している両者への根本的な批判がなければあまり意味がないかなぁと思います。
むしろ、上からの制度に合わせて仕事をする事の限界が見えていて、これではダメだと思っている現場の人たちが、所属を越えて個人のつながりを強化して地域福祉の後退をくい止めている、それが今日の福祉現場の実態だと思います。
大沢野町では、12月にこういった個人のつながりを目に見える形にするためのネットワークの設立検討会議を開催する予定です。そして、「できちゃったメール」は次のように締めくくられています。
ところで・・・、 設立準備会の交流で、参加者全員がずいぶん以前からネットワークの必要性を感じていたんだって事が分かったんですが、それにしてもなんでいままで無かったんだろう? く(・。・)?
あなたの地域にも、ネットワークの必要性を感じておられる方々が大勢おいでると思います。誰が「音頭とり」になるかということですね。
ネットワークの詳しい内容については、「大沢野町地域ケアネットワークホームページ」をご覧下さい。
URL http://www2.nsknet.or.jp/~mcbr/e27.html
2002・1・30
塚本さんからの情報です。大沢野町には在宅介護支援センターが2箇所あります。役場内の支援センターと特別養護老人ホーム太陽苑に併設された支援センターです。
このような配置になったのは、大沢野町が南北に長いためです。
最初にできたのは太陽苑の支援センターですが、町の地域福祉計画上は、もともと春日周辺を中心的な福祉ゾーンにする予定でしたので、後発の支援センターの方が機能的には主となり、太陽苑の支援センターは従たる位置づけになるはずでした。後発支援センターは、一旦町社会福祉協議会の入っている大沢野町健康福祉センター(だったかな?)ウィンディ内に設けられたのですが、介護保険を期に、基幹型の設置条件などの事情から大沢野町高内の大沢野庁舎の健康福祉課内に移転し、名称も変更となりました。
現在は、町の支援センターが基幹型と地域型を併設、太陽苑の支援センターが地域型という体系でやっています。
富山市のように大きなところでは支援センターの地区割りがありますが、大沢野町では特に地区割りを定めておらず、いずれの支援センターも町全域をカバーする事としています。
これは、町民に支援センターの選択権を保障するという意味合いもあります。そこで、北部に位置する太陽苑の支援センターが岐阜県境の南端まで足を運ぶ事もあれば、町の支援センターが太陽苑の近所の方の担当になる場合もあります。
この度の議題となるケアマネジメントやネットワーク活動は、いずれも重要なものであり、是非関係者の方々のご意見を伺いたいものです。私自身の意見は、後日まとまった形で送信させていただきたいと思います。
大沢野町地域ケアネットワークに参加される方も、できればこのような議論の積み重ねに参加いただければと思います。(参照) 「研究会議NO2」
2001・12・30
発起人の一人塚本氏とは、7年前熱海で開催された全国在宅介護支援センター協議会主催の研修会で同室になったのが始めての出逢いでした。出張先の役所へ足を運び、福祉関連情報をもらって帰る。非常にまじめなソーシャルワーカーでした。
私がホームページ開設準備をすすめている2001・9月上旬、一足先にアドレスを紹介しました。
感想として、「高岡発・介護問題研究会議」で提起された問題、すなわち権利意識が成熟していない戦前の教育を受けた高齢者の潜在的なニーズをいかに掘り起こして適切な環境を保障していくかという問題は、介護保険がそっくり置き去りにした、目立たないけれどもとても重要な問題であると思います。これをきちんと問題として位置づけ、解決へ向けて動き出された事に敬意を表します。研究会議の輪が広がっていけばいいですね。
在宅介護支援センター論については、全くその通りだと思います。介護保険が導入されて後、支援センターって何だったっけ?という物忘れ症候群が多発していますので、「読む薬」になりますね。(参照)在宅介護支援センターが介護保険実施後も在宅介護支援センターである為に
zaitakukaigosiennsennta-.htm
在宅介護支援センター運営時の考え方と具体的方法
http://www1.tcnet.ne.jp/kaigoken/seturitu.htm
とコメントいただきました。「素晴らしい地域活動」の内容に関しては(部分抜粋)
現場の一ソーシャルワーカーとして現時点で思っているのは、上からの制度改変にまじめに合わせていたら、地域福祉は破壊されるという事です。介護保険導入時に、旧厚生省通知などの指導文書に忠実に働いていたら、体調をくずしてしまいました。「これは、無理だ」と思いました。私だけではありません。
(中間略)
自分ができる事としては、大沢野町の社会福祉協議会が各地区公民館を回って懇談会を開催しているので、そこに同席して地域住民の方からの質問に答えたりしています。午後7時からはじめて、地域によりばらつきがありますが、8時か9時くらいまでかかります。その他、地域住民との交流の機会があれば町の社会福祉協議会の方からお誘いをいただけるので、なるべく出るようにしています。これらの活動は勤務時間外のプライベートという形で行っています。つまり、支援センター運営事業としてではなく、です。お誘いいただく町の社会福祉協議会の方も、協議会としてではなく個人的に情報をくれます。お互い無報酬です(社会福祉協議会として懇談会に出る方は残業がつきますが、私に連絡調整してくれる方は業務外という意味で)。
ちょっと厳しい言い方になりますが、社会福祉協議会と支援センターの連携という枠組みも、結局制度疲労している両者への根本的な批判がなければあまり意味がないかなぁと思います。むしろ、上からの制度に合わせて仕事をする事の限界が見えていて、これではダメだと思っている現場の人たちが、所属を越えて個人のつながりを強化して地域福祉の後退をくい止めている、それが今日の福祉現場の実態だと思います。大沢野町では、12月にこういった個人のつながりを目に見える形にするためのネットワークの設立検討会議を開催する予定です。以上が、私とネットワーク事務局をあずかる塚本氏との設立準備会議(即設立会議となる)以前の交信です。
介護保険施行以前出来ていた(少なくとも私と塚本氏には)地域活動への取り組みが、.給付管理に追われる現在では、在宅介護支援センターの立場では出来ない状況にあると考えます。
このネットワークには、同市の支援センター・保健所・保健センター・特養生活指導員・社協関係者等の方々が個々人の意思で参加されており、機関として出来ないネットワーク作りを個人のつながりで作られたという事だと理解しております。非常に重要な取り組みであると思います。
町の福祉の歴史を研究するユニットでは「温故知新」の気持ちで、先人の足跡を大切にした活動への意図が感じられます。
又、「ひきこもり」の方のご家族ご本人への相談活動を行うユニットでは、「地域・福祉コミュニティー」が議題になるものと思われます。
今後、新たに色々なユニットが出来て行けば良いと思っております。話は変わりますが、現在、厚生労働省ではケアマネジメントリーダー活動支援事業に向けて準備をすすめておられます。地域格差や資質の向上・適切な活動を確保する上で不十分な実態であることを認めた上での事業です。
私は、この事業が、介護保険以外の部分「地域におけるインフォーマルサービスの育成支援」といった在宅介護支援センターの本来の重要な仕事(ケアマネジメント以外の)、地域活動の推進に結びついて行けば良いと考えております。
そして、必ず『介護問題』にぶつかられるでしょう。簡単には解決できない問題「介護にかかわる、家族・親族の問題」解決には『高岡発・介護問題研究会議』のインターネット会議をご利用下さい。まだ、事例の提示には至っておりませんが、発見の体制が整備されるまでは、地域福祉コミュニティーや地域のネットワークなどについて、その必要性を幅広く全国の皆様にお知らせしてゆきたいと思っております。
「大沢野町地域ケアネットワーク」と『高岡発・介護問題研究会議』お互いの立場で、「地域・福祉コミュニティー」形成のお手伝いをして行きたいと考えております。(参照)介護問題発見の手引き
http://www1.tcnet.ne.jp/kaigoken/newpage2tebiki.htmこのページについて、ご意見、ご感想などEメールをいただければ幸いです。