「介護問題」を集めました。

[わが家の介護]近所の人が相談 独居女性を要介護認定 /大阪

地域住民からの通報がキッカケでした。
「待つ福祉から、発見できる福祉へ」在宅介護支援センターを中心に地域福祉ネットワークが出来て行けば良いと思います。
S・Mさん、いつもご連絡しないで情報を使わせていただいています。

堺市内の市営住宅1階に住む女性(77)は、6年前に夫を亡くし、子どももいないため一人暮らし。2年前から物忘れがひどくなった。財布や預金通帳をどこに置いたか忘れてしまう。部屋の鍵をなくして、ガラスを割って入ったこともある。
 血圧も高いので、医師が薬を飲むように勧めても嫌がって受診したがらない。見かねた近所の人が、「デイサービスに行けるようにしたって」と、老人デイサービスセンター結いの里(堺市浜寺石津町西5丁)に相談に来た。
   ◇
 ケアマネジャーが面談を重ね、女性の希望を聞いた。家の中の片付けは手伝ってほしいが、掃除や洗濯などをして、いろいろ触られるのは嫌だという。「あんたと私の顔が違うように、生活も違う」。お金や通帳をなくしてしまうのは困る。「お姉さん(ケアマネジャー)、何とかして」
 市役所に要介護認定の申請をしたところ介護度1という結果だった。市が行う訪問調査では、日常の生活動作や医療に関する項目など85項目(当時、現在は79項目)にわたって聞き取りが行われる。この女性の場合、体はしっかりしているので要支援と判定される恐れがあったが、ケアマネジャーが立ち会い、物忘れで生活に支障が出ている状態を説明した。
 介護保険を利用して毎週2回、午前9時から午後4時までデイサービスに通い、ゲームや入浴を楽しんでいる。
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 読者の皆さんの介護に関する体験、相談などお寄せください。〒530―8251 毎日新聞社会部大阪版(ファクス06・6346・8186、Eメールat‐osaka@mbx.mainichi.co.jp)(毎日新聞)


<無理心中>77歳夫が妻殺し、自殺 「介護に疲れた」と遺書

3日午前11時20分ごろ、福岡市南区中尾の老夫婦方の寝室で、夫婦2人が死んでいるのを訪れた夫の弟夫婦が発見、119番した。寝室には「介護に疲れました」と夫(77)が、自分の病気や寝たきりの妻(74)の介護を苦にしたとみられる遺書が残されており、福岡・南署は夫が妻を殺し、自殺した無理心中事件とみている。

 調べでは、夫婦は2人暮らし。妻は寝室の簡易ベッドの上で緑色のビニールひもで首を絞められ窒息死。夫はベッドの側で仰向けに倒れ、右手首と腹の2カ所に刺し傷があり、失血死していた。死亡推定は2日深夜とみられ、夫の右腕の下に刃渡り17センチの出刃包丁があった。

 寝室のテーブルの上には、便せんに「介護に疲れました。右肺に水がたまっているそうで、入院しなくてはいけないそうで、2人で死を決めました。よろしくお願いします」と記した夫名の遺書が置いてあった。

 近所の人によると、夫は数年前、大腸がんを患って手術。回復したが、今度は妻が脳こうそくで倒れ、アルツハイマー病と診断された。妻は昨年末ごろから寝たきりになり、夫が身の回りの世話をすべてこなし、週1回の病院、週2回のデイサービスに連れて行っていたという。

 近くのパートの女性は夫について「元自衛官で料理も何でもできた。でも、最近は顔色が悪く、今にも倒れそうだった。一人で抱え込んだのでは」と話す。別の主婦は「昨年9月にあった敬老会では、ご主人が奥さんに薬を一つずつ口に入れ、飲ませてあげたり、本当に仲が良かったのに……」と驚いていた。

 夫は弟に1日午後8時ごろ、「日曜日(3日)の朝来てほしい」と電話しており、覚悟の無理心中だったとみられる。

 南署は夫を容疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検する方針。(毎日新聞)

介護疲れで無理心中か 千葉で70代の夫婦死亡

8日午前9時半ごろ、千葉県八街市文違の民家で、無職の男性(77)と妻(73)が死んでいるのを、男性の介護に訪れたホームヘルパーの女性が発見、110番した。
 佐倉署の調べでは、男性に首を絞められたようなあとがあり、妻は手首に刃物で切った傷があった。男性は病気で寝たきりで、外部から侵入した形跡もないことから、同署は夫の介護に疲れた妻が無理心中を図ったとみている。(共同通信)


上記二件の記事を、介護保険制度掲示板でご紹介いただきました。
次の通り返信しました。

MSY さん 情報ありがとうございます。
「介護問題」の ふたがみ です。
「介護にかかわる、家族・親族の問題」を発見できる地域の連携、コミュニティー作りがHPのテーマです。

ご提供の記事を「介護問題を集めました」で紹介させていただきます。
http://www1.tcnet.ne.jp/kaigoken/newpage2kaigomonndai.htm

制度論なども大切ですが、もっと世帯(家族)全体を援助していく視点が必要であると思います。
民生委員は、市町村は、福祉事務所は、あるいは在介センターは、と責任転化のような議論になってしまう可能性もあります。
「どのようなケースの場合にどこへ相談すべきか」とか「このような問題にはここへ」というマニュアル的な部分を用意しておかないと・・・。


在宅介護支援センターが地域の連携の要になる必要性を感じています。
実践例をご紹介しながら、その必要性を訴えています。
この度、インターネットで行政(議会)・市民・専門職をつなぐ事が出来ました。
ご参照下さい。

介護に疲れ兄殺す  (20年以上世話の65歳妹を逮捕)

メーリングリストで記事を送って頂きました。

名古屋・中村署は四日、同居して介護している兄を殺したとして殺人容疑で、名古屋市中村区、0容疑者(65)を逮捕した。兄の〇〇さん(69)は重度心身障害者で寝たきりに近く、「介護に疲れて殺してしまった」と供述している。

調べで、0容疑者は同日午前三時三十分ごろ、自宅一階居間で〇〇さんを殺した疑い。
〇〇さんは一階居間の布団の中であおむけで横たわっていた。
首に残った跡からひものようなもので首を絞めたとみられ、司法解剖で死因を特定する。

0容疑者は同日午前九時ごろ、「兄を殺した」と中村区役所に電話。
訪れた区役所民生課の職員が、〇〇さんが死んでいるのを見つけ110番した。

兄妹は二人暮らし。
関係者によると、〇〇さんは二十四時間の介護が必要な最重度の心身障害者で、自らの意志を示すことはできず、ほぼ寝たきりの生活だった。
0容疑者は二十年以上にわたり介護し、週三回、介護保険を利用して介護や身の回りの世話をするヘルパーが来訪していた。

中村区役所民生課によると、0容疑者は最近体調を崩して手術で入院する必要があり、〇〇さんの介護問題を同課に相談していた。
しかし、紹介された施設は個室がないなど条件が合わず、二月中旬になって「当面自分が面倒をみます」と話していたという。
その後、同課はホームヘルパー派遣などを提案し、話し合いを進める予定だった。

0容疑者は四日午前八時すぎ、親しくしている近所の女性の家に行き、兄を殺したことを告げた。
自分も死ぬつもりだったが、死にきれなかったという。

女性は「小学校のころから彼女が世話をしてきたと聞いた。面倒を見るのに命を懸けていた」と話す。
近所に住む主婦も「お兄さんのことをよく面倒見ていた。愚痴は一言も聞いたことがなかった」と話した。

                                       (中日新聞ホームページより)

介護保険は果たして「介護の社会化」を成し遂げたのでしょうか?
私は「介護の社会化」を「ケアマネジメント機能が発揮されること」と理解しています。
果たして適切なケアマネジメントが行われたのでしょうか?
在宅介護支援センターの「地域活動を内包したケアマネジメント機関」の機能が発揮されていたのでしょうか?

行政と在宅介護支援センターの親密な関係を期待します。

宇都宮介護承諾殺人に判決〜
   ケアマネジメントとは何かを問う (緑風園掲示板より)

http://www.kaigo-fukushi.com/shakai/200301/shakai2003012303.html

上記記事を参照していただきたいのですが、この板で何度か取り上げた事件に判決が出ました。
この事件で印象的であったのは、公判において被告が「介護サービスを使っても、ぜんぜん楽にならなかった」と述べていることです。
このことで担当ケアマネはきちんとしたアセスメントやモニタリングを行っていたかという疑問を問いかけた事があります。
しかし今回の記事では、「ケアマネジャーはもっと多くのサービスを受けるよう勧めたが、経済的負担を気にして受け入れなかったという。

「ケアマネジャーやホームヘルパー、民生委員は、介護者に情報を伝えることはできても、同意なしにそれ以上踏み込む権限も、話し込む時間の余裕もないのが実情だ。」
とする一方、
「介護の社会化を実現するには、介護者が追い詰められる前に、一定の権限を持った介護経験者が相談に乗り、精神的な苦しみを和らげるような仕組みが必要なのではないか。それは公的組織でも民間組織でもいいと思う。」と結論付けている。

しかし「介護者が追い詰められる前に、一定の権限を持った介護経験者が相談に乗り」というのはまさに担当のケアマネが最初に担う役割ではないのだろうか?
それでも解決できない問題については地域ケア会議などで取り上げ、在介を中心に地域で取り組んでいくということで、まずはじめに担当ケアマネが利用者や家族の相談援助者になりえないで、その他の公的組織でも民間組織にその役割を委ねるなら介護保険制度におけるケアマネジメントはないに等しい。

ケアマネージャーは単なるケアプランナーではないのである。
加算、減算コードをいくらつけても、ケアマネ自身の質の向上を図らないと、この国の、この制度の未来は貧しいものになろうし、同じような悲劇が今後も繰り返されるであろう。


返信
masa さん、お久しぶりです。
反訳作業、順調に進んでいます。

以前どこかで書いた記憶があるのですが・・・。
措置の考え方を残す必要があったと考えています。

必要なサービスを金銭の理由で受けられなかったのですよね。
必要なプランを作っても、勧めても「絵に描いた餅」ですよね。
「必要なサービスを必要な方に」ご利用頂く為にも、介護保険スタート時点で措置の考え方を残す事は出来なかったのでしょうか?

「介護の社会化を実現するには、介護者が追い詰められる前に、一定の権限を持った介護経験者が相談に乗り、精神的な苦しみを和らげるような仕組みが必要なのではないか。それは公的組織でも民間組織でもいいと思う。」

私は、在宅介護支援センターにこの役割を担って頂きたいと思っています。
「困難事例」として、和らげるだけでなく解決して頂きたい。
反面、相談業務の方々には「必要のないサービス」は必要ないという勇気を持って頂きたいと思います。

一市民のささやかなお願いです。

介護疲れの夫、妻を殺害 新潟・長岡

新潟県警長岡署は8日午後、同県、無職容疑者(80)を殺人の疑いで緊急逮捕した。
調べによると、容疑者は同日午前9時ごろ、自宅で妻(80)の首を絞めて殺した疑い。午前11時ごろ、容疑者が自分で通報してきたという。
妻は骨折の治療を終えて長岡市内の病院から同日朝に退院した。数年前から痴呆(ちほう)の症状が出てきており、最近では徘徊(はいかい)することもあったというが、介護施設に空きがなく、入所することができずにいたという。
調べに対し、容疑者は「世話をするのに疲れていた。自分も死のうと思ったができなかった」と話しているという。
                              asahi.com より

時間的に見て、退院の時点で途方にくれて、心中の決意をしておられたものと推測いたします。
病院側は、退院後の二人の生活に配慮したのでしょうか?
医療・保健・福祉施設間の連携がなされていたのでしょうか?
「介護施設に空きがなく、入所することができずにいた」と言う事だけでは説明の出来ない事件ではないでしょうか?

宇都宮承諾殺人の続報について(緑風園掲示板より)

介護負担を苦にした、宇都宮承諾殺人の公判記事がこちらにあります。
昨年1月から、介護保険のサービスを利用し週1回のデイサービスと週3回の訪問介護を利用していたにも関わらず、被告は裁判で「全然楽にならなかった」と供述。
自らを精神的に追い込んでいきました。
この家庭、家族、亡くなられた要介護者に対しての介護サービス提供におけるアセスメントは本当に充分だったのだろうか。
在宅生活を支えるケアの提供に対するアプローチは充分だったのだろうか。
今後を考える時、この地域において、在宅介護支援センター等を中心に、そのことを充分に考察する必要があるように思います。
何のサービスも受けていなかった家庭に、とりあえずはサービス提供を結びつけた事は良しとしても、それだけで終っては何の解決にもならない重いケースもたくさんある、似たケースが繰り返される事だけは無くしたいものです。


返信
masa さんの言われる様に、困難事例、在宅介護支援センターが担当するケースと考えますが、サービス提供時の状況が、「果たして担当者(ケアマネジャー)に伝わっていたのか」との疑問が生じました。
「レポートNO3」の中で、『「中心となるサービス機関のケアマネジャーが担当する事が望ましい」というのは、日々のサービスの中で、利用者の状況の変化が察知しやすいことが一番大きい理由です。』
と書いていますが、この場合は、ヘルパーステーションと考えます。

このケース、果たして地域のご協力を得ても在宅で支えられたか、については疑問ですが、地域における見守りも必要であったと感じましたし、あらゆる情報が、担当者に集まる、風通しの良い情報網が必要だと思いました。

是非、この地域だけの問題ではなく、全国の保健・医療・福祉関係者の皆様に教訓として頂きたい問題と思います。
尚、これは「囲い込み」を推奨する意味ではありませんので、念のため確認させて下さい。

紹介させていただいた記事は「毎日新聞」のものです。サービス提供におけるモニタリングをどう考えていかなければならないか、非常に重要な要素を含んだケースと感じます。

養父を殺害した疑い、34歳男を逮捕

 他人事とは思えない事件です。

 13日午前0時55分ごろ、千葉県の、無職容疑者(34)が「父親を殺した」と地元署に出頭してきた。同署で自宅を調べたところ、養父(63)が布団の中で死んでいるのが見つかり、容疑者を殺人の疑いで緊急逮捕した。
 調べでは、容疑者は12日午前6時ごろ、寝たきりの養父の口をタオルケットでふさいで殺した疑い。
容疑者は生まれてすぐに養子になり、現在は養父と2人暮らし。「看病に疲れ、せき込んで苦しそうな様子を見かねてやってしまった」と話しているという。
 養父はもともと肝臓が弱く、今年1月に転んでから寝たきりになった。容疑者は「保険証がなくなった」と病院に連れて行かず、1人で看病していたという。      asahi.comより

 現在は、特別養子制度が施行されていますので、生まれてすぐの養子は、戸籍上実子として届ける事も出来ます。
 この事件は、子が親の看病に疲れての事件だと信じます。

83歳の夫、車イスの妻と入水 殺人の疑いで逮捕

 メーリングリストから情報を頂きました。

 佐賀県警鹿島署は28日未明、無職の容疑者(83)を殺人容疑で緊急逮捕した。車いすに乗った妻とともに川に転落して無理心中を図り、妻を死亡させたと見て調べている。
 調べでは、容疑者は27日午後9時すぎ、妻(80)を自宅近くの川(水深約40センチ、幅約20メートル)に連れて行き、車いすごと約4メートル下の川に転落させ、死亡させた疑い。「介護に疲れた。自分や妻の健康状態を考えると、将来への不安が頭から離れず、一緒に死のうと思った。水深が浅すぎて(自分は)死にきれなかった」と供述しているという。
 同日午後11時ごろ、容疑者の自宅を訪れた民間の介護サービス会社の女性職員が、2人がいないのに気づき同署に通報。捜していた別の職員が約1時間後、川の中にいた妻と、そばでずぶぬれで立っていた容疑者を発見した。妻は市内の病院に運ばれたが、約1時間後に死亡した。死因は水死。
 容疑者は妻と2人暮らし。日頃から介護に来た職員に「2人で死にたい」などと話していたという。
 鹿島市保険健康課によると、妻は寝たきりの状態で、毎日午前6時から午後11時半の間に5〜6回、市内の民間介護サービス会社から食事や風呂などの世話をする巡回介護を受けていた。夜間は容疑者が介護していた。容疑者も少し足が不自由で、家事などの介護サービスを受けていた。
 妻は鹿島市の隣の有明町内の医院に入院していたが、本人の希望で4月11日に退院し、在宅介護に切りかえていた。担当のケアマネジャーは入院を勧めていたという。   (asahi.com より)

 「かすかな訴えに耳を傾けて、地域ぐるみで支えて行ける」地域コミュニティーが出来て行けば良いと思います。

体力衰え将来悲観 長男絞殺

      Yahoo!ニュースより

 自宅で病気療養中だった長男(55)を電気コードで絞殺したとして23日、殺人の疑いで逮捕された母親(75)は最近、体力の衰えから看護への自信を失っていた。長男との二人暮らしの生活の中で、将来を悲観して追い詰められていったとみられる。
 最近、足腰が弱って看病がつらい。今より遠い病院で治療するように言われたが、交通費もかかり、さらに生活が苦しくなる」。近所に住む女性(64)は今月上旬、母親から、そう打ち明けられたと話す。
 女性は親類らの世話になることを勧めたが、母親は「親類にも長男の病気は知られたくない」などと答えたという。
 母親は1972年に夫を亡くした後、77年から現在の市営住宅で2人で暮らしてきた。長男は5年ほど前、体の動きが次第に不自由になるパーキンソン病を発症、身障者に認定されていた。毎週2回、近くの福祉施設でデイサービスを利用していたほか、冬には買い物や掃除などのヘルパー派遣を受けていた。
 今年5月2日に行われた6カ月ごとの介護保険審査で、母親は足腰の衰えや長男と意思疎通しずらくなったことを訴え、市営住宅の5階から1階へ転居を希望した。27日に結論が出る予定だっただけに、 市健康福祉部は「残念。もっと悩み事を相談してほしかった」と話す。
 警察の調べに対し、母親は「長男を殺して自分も死のうと思った」と供述、便せんに遺書も書いていた。「足が悪くなって看病できない。もう頼るところもなくなった」などとの内容だったことから、今後の生活への不安が事件の背景になったとみられる。        [河北新報 2002年05月24日]

 この様なケースこそ、在宅介護支援センターが関わって行かなければならない問題と考えます。介護認定だけの訪問調査に疑問を感じました。

 介護保険は、「心を忘れた」のでしょうか?

 

<殺人未遂>75歳の男性が100歳の母親を

              (介護疲れか 福島)Yahoo!ニュースより

 福島県表郷村の無職男性(75)が、同居していた100歳の母を電気コードで絞殺しようとして妻らに止められ、直後に農薬を飲んで自殺を図っていたことが分かった。2人とも病院に運ばれ、男性は重体、母も入院中。県警は男性が母の介護に疲れて殺そうとしたとみて、回復を待って殺人未遂容疑で取り調べる方針。
 村健康福祉課によると、男性は二男で、母、妻と3人暮らし。母は介護保険の要介護度3の認定を受け、一人で用を足せないなど、夫婦がつきっきりで世話をしていたという。村内の老人保健施設を利用していたが入所期間が3カ月に限られ、入退所を繰り返していたという。
 男性は村内行政区の役員をするなど地域の世話役的な存在だった。同課職員は「男性が中心になって100歳の祝賀会を開いたばかり。会には親類が数十人も集まり、母親も歌を歌ったり楽しそうだったのに。信じられない」と声を詰まらせていた。    (毎日新聞)2002・4・8

 幸せに見える家庭にも、介護問題が存在します。高齢者が老親を介護することは、決して珍しい事ではありません。入退所を繰り返しながら・・・。在宅サービスについては記述がありませんが、地域の保健・福祉・医療の連携。近隣の連携の必要性を強く感じました。

<老夫妻>夫の死に気づかず痴呆の妻が1か月間世話 西東京市

 東京都西東京市西原町の団地で、夫(84)が死亡しているのに痴呆症の妻(74)が気づかず、約1カ月間も食事など身の回りの世話を続けていたことが14日、分かった。夫婦は2人暮らしで、山梨県内の親族が残された妻を引き取るという。
 警視庁田無署の調べでは、夫は栄養失調で衰弱死したらしく、1月中旬から夫の姿を見なくなった団地の管理人が不審に思い、今月12日に部屋を訪れ発見した。夫はこたつに足を入れ、寝ている状態で死亡していた。室内に妻がおり、食事の用意があったという。
 親族は、同市高齢者福祉課職員に「おじいさんは持病もなく健康で、今年の正月明け、孫たちが遊びに来た時も変わった様子はなかった。おばあさんも買い物にも出られ心配していなかった」と話している。夫婦は同市の福祉サービスを申し出ておらず、介護保険の申請もなかった。この地区の民生委員は、昨年12月から欠員だったという。

 上記記事、複数の方からご連絡を頂きました。

返信 いたましい事件ですね。親族がちょっと遊びに行った位で、なかなか内情が判らないのが、痴呆の程度ではないでしょうか。かなり進んでいても、懐かしい人とは、普通の会話が出来ますし、「おかしい」と感じるには、日常の親密な交流が必要かと思います。私も身近で体験しました。たまに顔を見に行った位では判りませんでした。

 「遠くの親戚より、近くの他人」と言いますね。又、向こう三軒両隣の関係が残っている地域もあります。都会では「隣は何をする人ぞ」なのでしょうね。しかし東京のど真ん中で、小地域福祉活動が行われている地域もあります。やはり、町内の方々の考え方。と言う事になるのでしょうか?

 在宅介護支援センターは、地域活動を内包したケアマネジメント機関です。地域(町内)や医療・保健・福祉等関連機関とガッチリとスクラム組んで、福祉コミュニティーが形成されれば良いと思っています。

 地域活動を刺激出るのは、在宅介護支援センターしかないと考えています。

家族から暴力を振るわれたケース

 家族から暴力を振るわれたケースに関して、
 「市相談担当と在宅介護支援センター相談員は、教訓・反省点などを話し合い、近親者・家庭内暴力が起きたとき、粘り強く当事者との相談を追求しつづける事がもっとも重要であり、その延長で解決を図るよう努力すべきである。そして家族同士の縁が切れてしまわないように配慮することが、相談者の、さらには市の公的な責任である。そして公的な責任を果たすと言っても、その実態は市が単独でするのではなく、在宅介護支援センターなどと協力関係をとり、その連携で解決するのだという点で、市相談担当と一致した。」
 内容の情報がありました。

 この情報に関して、メールでお話させて頂きました。その内容を次に紹介します。

返信  「私の独り言です(ソーシャルワーカーとして)。もし、兄を対象者と考えて、兄の行動を全て受容して話し合ったとしたら、果たして、兄の心を開くことが出来ただろうか・・・・・と。」

 ここのところの意味を、もう少しかみくだいて教えていただけませんでしょうか?大切な意味があるような気がしますので、、、。お願い申し上げます。

返信 家族内の問題ですから、表面化した問題の真の原因は家族にしかわからないと思います。当事者(暴力を振るう兄と受ける妹)あるいは別居の姉の間に、なが〜い人生の中で何があったのかは、本人達だけが知っていることであり、問題の解決は、この心の問題を解きほぐしてゆく事だと考えます。
 私は決して、今回のケース解決方法に異を唱えているのではありません。この点を含み置き下さい。市担当・ケアマネ・民生委員等の専門家は、どうしても自分の業務の視点で、問題を解決しようとします。家族間の暴力に関しては、暴力を振るう本人をたしなめることになります。又、受ける本人を、暴力から遠ざける方法を考えます。
 私は、現役ソーシャルワーカー時に問題の原因である、心の問題を解きほぐす努力をしてきたように思います。何度も家族・親族会議に同席しました。家族・親族間の問題は家族・親族しか解決することが出来ません。同席しても、意見を求められたとき、専門家の立場でアドバイスするぐらいです。そのアドバイスの為にも、現状に対して、医療・保健関係者の目から見た意見を集約しておりました。

 「介護は家族を中心に地域(コミュニティー)で支え、制度はそれを補う」というのが基本かと考えます。又、社会資源から見ても、先ず本人、家族そして地域を最優先に考えなければならないと思います。事例で例えれば『兄の暴力が無くなれば、在宅生活が続けられる』ということです。依頼主の無い相談になりますが、本人の在宅介護を「ダシ」に、兄や姉を交えて<実際は兄の暴力に対する相談ですが>根気強く話し合う機会があっても良いのかな。と感じました。

 しかし「心に潜んだ原因」ですから、個々のワーカーの対応に違いはあります。相談内容についても、ワーカーしか知りません。多分、板ばさみでつらい立場になられると思います。しかし、誰かが中に入って調整しない限り、この家族(親族)はバラバラになってしまうでしょう。もし、仲介役を果たせる機関があるとしたら、在宅介護支援センターしかないと思います。困難なケースでは、基幹型と連絡を取り合って対応してゆかれることになるのでしょうが、当事者間の心の問題の解決に、一度は取り組んでみて頂きたいと思っております。

 明快な答えにはなりませんでしたが、真意をお汲み取り下さい。

<衰弱死>88歳母と59歳長男、生活保護を拒否し 仙台

 高岡の二上さんが心配している事態が起きちゃったんですね。

 ・民生委員が生活保護の申請を勧めていたが、2人は拒否していた。
 ・市営住宅管理事務所の連絡で今月1日、自宅を訪問した保健婦が、玄関で倒れている長男を発見。市消防局の救急隊が、さらに奥の部屋で死んでいる母親を見つけた。事件の形跡はない。
 ・2人の自宅には、敬老祝い金を贈呈するため民生委員が9月14日に訪問。男性は座って動けない様子で、母親に老人性痴呆症があるようにみえたことなどから生活保護申請を勧めたが、長男が「行政の世話にはなりたくない」と拒否したという。民生委員の連絡で同日、区職員も訪れたが応答はなく、その後も数回訪問したが会えなかった。9月末ごろまで家に明かりがついていたという。
 区は「長男に拒否され、民生委員や職員は強制的に立ち入ることはできなかった。残念だ」と話している。 

返信 長男には、行政を拒否する何かが、心の奥底にあったのですね。お金(生活保護)ではない何かが・・・・・・・
 保健婦さん(心で話の出来る方だったかも)が訪問するのが遅かった。
 ところで保健婦さんは、どの様な目的で訪問されたのかな?母親の痴呆?長男の衰弱?・・・在宅介護支援センターのソーシャルワーカーなら良かったですね。

 読者の皆さん、一緒にこの会議の輪を広げていきませんか。 

在宅介護支援センターソーシャルワーカーからご意見がありました。

 正直なところ、私が担当のソーシャルワーカーでも、今回のような悲劇を防げるという自信はありません。実際、十分把握しきれていないケースが数件あり、いつ何か問題が起きても不思議ではありません。そんな恒常的なオーバーワークがストレスになっています。しんどい・・・。

返信 『解決できる機関のソーシャルワーカーに情報が集まるシステム作りの方が重要なことだと思います。結果よりも・・・・・
 結果については心配せずに、リラックスして取り組んでください。必ず、何らかの成果が現れているものです。』

このページについて、ご意見、ご感想などEメールをいただければ幸いです。

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