Windows Vista 版Windows Vista のいろいろな設定方法について

Internet Explorer で辞書登録した単語が表示されません

Windows Vista のInternet Explorer 7で日本語入力する際、Microsoft の IME 辞書に登録したはずの文字列がまったく表示されないことに気がつきました。 壊れたのかな?とも思ったのですが、Word やメモ帳では、IME 辞書に登録した文字列が表示されます。
どうやら、Internet Explorer だけのようです。どうなってしまっているのでしょう?

という質問をいただきました。

この件は、Windows Vista の仕様で、Windows XPの頃と大きく違ってしましました。

Windows Vista の Internet Explorer 7で日本語入力した際、IMEの「ユーザー辞書」に登録した文字列が変換しても表示されないという現象は、まるでIMEの「ユーザー辞書」が使えないかのように思えますが、そうではありませんでした。 Internet Explorer 7で使う場合は、通常と違う「ユーザー辞書」を使うからなのです。 ところが、それを知らないものですから、Internet Explorer 7用の「ユーザー辞書」に何の登録もしていないわけです。 登録していない「ユーザー辞書」からは、何も出てこない。それだけの話だったのです。

また、Internet Explorer 7 上で「単語/用例登録」や「辞書ツール」を開こうとすると「この機能はスタンダード権限を持つアプリケーションからのみ利用できます。スタンダードユーザー権限を持つアプリケーションから起動してください。」というエラーメッセージが表示されます。

「単語登録」のエラーメッセージ画面 この機能は、スタンダード権限を持つアプリケーションからのみ利用できます。スタンダード権限を持つアプリケーションから起動してご利用ください。

「スタンダードユーザー権限を持つアプリケーション」とは、 インターネットの保護モードがかかっていないソフトのことです。現在のところ、保護モードがかかるのは、Internet Explorer 7。ということで、Internet Explorer 7 以外の日本語入力できるソフトのことです。2008年1月現在、これを表示しないようにする方法は 、Internet Explorer の「保護モードを無効にする」に設定するのですがお勧めできません。それでも、設定してみたいと思う場合は、「スタンダード権限を持つアプリケーション」とは?でご確認ください。

ということで、 「単語/用例登録」や「辞書ツール」を使いたい場合、Internet Explorer 7 以外の日本語入力できるソフトで起動させてください。

さて、このページでは、これまでにわかっている Windows Vista のInternet Explorer 7上で MS-IME のユーザー辞書を使う方法を紹介します。

まずは、パソコンで使っているMS-IME の種類を確認してください。パソコンにWord 2007 や Excel 2007といったOffice 2007がインストールされているか、されていないかで設定方法が違います。

修正プログラムを使う

Microsoft IME 使用機の場合

Microsoft IME の言語バー

Word 2007や Excel 2007といったOffice 2007がインストールされていないタイプの場合は、「Microsoft IME」 を使用しています。 右記の言語バー、一番左端にあるアイコンの模様と同じであれば「Microsoft IME」 です。また、言語バーの一番左端にあるアイコンをマウスで押さえると「Microsoft IME」と表示されることでしょう。

「Microsoft IME」は、下記ページより更新プログラムをダウンロードしてインストールしてみてください。
Windows Vista 用の更新プログラム (KB938637)

Microsoft Office IME 2007 使用機の場合

Microsoft Office IME 2007 の言語バー

Word 2007や Excel 2007といったOffice 2007がインストールされているタイプの場合は「Microsoft Office IME 2007」 を使用しています。言語バーの一番左端にあるアイコンの模様で確認してください。また、言語バーの一番左端にあるアイコンをマウスで押さえると「Microsoft Office IME 2007」と表示されることでしょう。

「Microsoft Office IME 2007」は、2007年12月に公開された、2007 Microsoft Office System Service Pack 1 (SP1)をインストールしてみてください。

2007 Microsoft Office System Service Pack 1 (SP1)

上記ページからダウンロードしてインストールするか、Microsoft Office 2007が搭載されている Windows Vista は、「コントロール パネル」−「Windows Update」の「利用可能な更新プログラム」の中に「重要」と表示されて見つかることでしょう。

修正プログラムを使わない

Microsoft IME 用の更新プログラム や 2007 Microsoft Office System Service Pack 1 をダウンロードできない、インストールしたくない場合は、下記の作業方法を参考に設定を変更してみてください。

IME 2007 から「Microsoft IME」へ乗り換える

Office IME 2007を使うのを止めて、Windows Vista のMicrosoft IMEへ乗り換え、修正プログラムを入れるという場合は、下記のようにします。

  1. IMEの言語バーの上で右クリックし、表示されたメニューから「設定」をクリック
  2. 「テキスト サービスと入力言語」のウインドウが開きます。 「既定の言語」の▼ボタンを押して「Microsoft IME」を探します。
  3. 見つからない場合は、「インストールされているサービス」の「追加」ボタンを押します。「入力言語の追加」から「日本語」−「キーボード」で「Microsoft IME」を見つけだしチェックを付けて「OK」ボタンを押します。
  4. 「インストールされているサービス」欄に「Microsoft IME」が表示されているのを確認したら、再度「既定の言語」の▼ボタンを押して「Microsoft IME」にし「OK」をクリックします。
  5. パソコンを再起動させると言語バーのIMEが「Microsoft Office IME 2007」から「Microsoft IME」に変更します。
  6. 先の「Microsoft IME 使用機の場合」を参照して、Windows Vista 用の更新プログラム (KB938637)をダウンロードしインストールしてみてください。

「Microsoft IME」で更新プログラムをインストールしたくない

Internet Explorer 7 で使う MS-IME の「ユーザー辞書」にも通常使う「ユーザー辞書」と同じ内容を登録してしまえば解決することがわかりました。ただし、Internet Explorer 7 で使う「ユーザー辞書」に重要な個人情報を登録するのは控えた方が無難、ということを頭に置いて作業してください。

  1. メモ帳等日本語入力できるソフトを起動し、日本語を入力できる状態にします。
  2. MS-IMEツールバーの「ツール」アイコンをクリックしてメニューを開き「辞書ツール」を選択します。
    メモ帳で開いた「辞書ツール」は、通常使っているIMEの「ユーザー辞書」です。
  3. 次にIE 7用の「ユーザー辞書」を開きます。
    現在開いている「辞書ツール」のメニュー「ファイル」から「開く」を選びます。
    ファイル名の欄に
    C:\Users\ユーザー名\AppData\LocalLow\Microsoft\IMJP10\imjp10u.dic
    と入力してください。なお、ユーザー名は、ご自身のパソコンのユーザー名に書き直してください。
    「開く」をクリックすると何も登録されていない「辞書ツール」が開くと思います。
    これがIE 7用の「ユーザー辞書」です。

    それでは、このIE 7用の「ユーザー辞書」に通常使っている「ユーザー辞書」のデータをコピーします。
  4. 「辞書ツール」のメニュー「ツール」から「Microsoft IME 辞書から登録」を選択します。
    今度はファイル名の欄に
    C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\IMJP10\imjp10u.dic
    と入力してください。ユーザー名を直すことをお忘れなく。

    通常使っているIMEの「ユーザー辞書」からの登録が実行されます。
    ここで失敗が 0 であればうまくコピーできたはずです。
  5. 空っぽだったIE 7用の「ユーザー辞書」にデータが登録されたことを確認してください。
  6. 引き続き、ユーザー辞書の設定変更をおこなってください。

SP1 をインストールせずに Microsoft Office IME 2007 を使いたい場合

IME 2007 の場合もInternet Explorer 7 で使う MS-IME の「ユーザー辞書」にも通常使う「ユーザー辞書」と同じ内容を登録してしまえば 解決します。作業手順や保存されている場所が、Microsoft IME と少し違いますので、ご留意ください。

  1. メモ帳等日本語入力できるソフトを起動し、日本語を入力できる状態にします。
  2. MS-IMEツールバーの「ツール」アイコンをクリックしてメニューを開き「辞書ツール」を選択します。
    メモ帳で開いた「辞書ツール」は、通常使っているIMEの「ユーザー辞書」です。
  3. 「辞書ツール」のメニューバー「ツール」から「一覧の出力」を選択して通常「ユーザー辞書」のデータをテキスト形式で書き出します。
    保存先は、わかりやすい場所にして置いてください。デスクトップ上でも構いません。
  4. 次にInternet Explorer 7用の「ユーザー辞書」を開きます。
    現在開いている「辞書ツール」のメニューバー「ファイル」から「開く」を選びます。
    ファイル名の欄に
    C:\Users\ユーザー名\AppData\LocalLow\Microsoft\IMJP12\imjp12cu.dic
    と入力してください。なお、ユーザー名は、ご自身のパソコンのユーザー名に書き直してください。
    「開く」をクリックすると空っぽの「ユーザー辞書」が開くと思います。これがIE 7用の「ユーザー辞書」です。

    それでは、これから、IE 7用の「ユーザー辞書」に通常使っている「ユーザー辞書」のデータを登録します。
  5. 「辞書ツール」のメニュー「ツール」から「テキストファイルから登録」を選択します。
    ファイル名の欄には、先ほど通常の「辞書ツール」から「一覧の出力」で書き出したテキストファイルを指定してください。
    これで、通常使っているIMEの「ユーザー辞書」からの登録が実行されます。
    ここで失敗が0であればうまく登録できたはずです。
  6. 空っぽだったIE 7用の「ユーザー辞書」にデータが登録されたことを確認してください。
  7. 引き続き、ユーザー辞書の設定変更をおこなってください。

なお、デスクトップ上に保存した「一覧の出力」で書き出したファイルは、作業終了後に削除してしまっても構いません。作業が終わりましたら、IE 7上でIMEの辞書登録した文字列が表示されるかどうか、ご確認ください。

ユーザー辞書の設定を変更する

さて、このままだと、通常使う「ユーザー辞書」と Internet Explorer 7用の「ユーザー辞書」の2種類のユーザー辞書が存在することになります。何か新しい語句を登録する場合は、そのつど、この2種類の「辞書ツール」両方共に登録してあげなければなりません。それが面倒だと感じる場合は、通常使う「ユーザー辞書」を IE 7用の「ユーザー辞書」に変更してしまいましょう。

  1. Internet Explorer 7 以外の日本語が入力できるソフトを起動し、IMEツールバーの「ツール」アイコンをクリックして表示されたメニューから「プロパティ」を選択します。
  2. IMEのプロパティが開きますので「辞書/学習」タブを開きます。
    ユーザー辞書の「辞書名」欄に入力されているのが通常の「ユーザー辞書」になっているはずです。これをInternet Explorer 7の「ユーザー辞書」ファイルを指定してしまいます。
    ユーザー辞書の「辞書名」欄を、
    Microsoft IME は、
    C:\Users\ユーザー名\AppData\LocalLow\Microsoft\IMJP10\imjp10u.dic

    Office IME 2007 は、
    C:\Users\ユーザー名\AppData\LocalLow\Microsoft\IMJP12\imjp12cu.dic
    となるよう変更します。なお、ユーザー名は、ご自身のパソコンのユーザー名に書き直してください。
  3. 「OK」でIMEのプロパティを閉じます。

これにより、今後、通常のソフトでも「単語/用例登録」で追加登録したり「辞書ツール」を使う場合、Internet Explorer 7用「ユーザー辞書」のデータのものを利用することになります。

ただし、いずれの作業をしても Internet Explorer 7上で「単語/用例登録」や「辞書ツール」を開こうとすると 「この機能はスタンダード権限を持つアプリケーションからのみ利用できます。スタンダードユーザー権限を持つアプリケーションから起動してください。」のメッセージが表示されます。 「スタンダードユーザー権限を持つアプリケーション」とは、Internet Explorer 7 以外のソフトのことです。 「単語/用例登録」や「辞書ツール」を使いたい場合は、Internet Explorer 7以外の日本語入力できるソフト上で作業してください。 

他のブラウザを使う

Internet Explorer のみに生じている不都合です。変な小細工はしたくない、という場合は、Internet Explorer 以外のブラウザに乗り換えてみるといいでしょう。

参考サイト

Microsoft サポートオンラインより

2007年08月07日 掲載
2008年02月10日 改訂

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