なぜ、日本人は春になると桜の下で花見をし、酒を飲み、ごちそうを食べたくなるのでしょうか。古来より日本人は、桜の花が咲く時期に稲を植える時期を知り、桜の花の散り具合を見てその年の米の出来具合を占いました。満開に咲いた桜を見上げて、神様にお酒など奉げ物をして豊作を祈る、桜は神様の宿る木として信じられてきました。

 庶民が花見に熱狂するようになったのは江戸時代からで、江戸の桜は奈良の吉野山から移植したものです。家康、秀忠、家光など花好きの将軍によって植栽が盛んに行われ、参勤交代で江戸は品種交流の場ともなり数々の名所も出来、花見は一般化してゆきました。

 当店は、桜馬場と云われる地に店を構えています。馬場は高岡城の武士の鍛錬の場でした。明治に入って公園として変え、花見の名所となりました。桜は戦後になって車の排ガスの影響で古城公園に移植されました。代わりに柳が植えられました。(その名残りが駅前の柳の大木です)
 平成になって、桜並木が復活しました。町々に弥生(旧暦3月)を知らせてくれます。寒い冬を乗り越え今年も春がやってきました。当店ではお花見には新酒をおすすめしています。春を迎えた喜びの気持ちを神様と新酒で供宴し、五穀豊穣を祈念しお花見を楽しみたいものです。