半覚醒状態の、あまりお見せしたくなかった
「油断しているテン」
この子は…って言うか猫って「寝子」ともいうそうな
私は「寝姿の猫」がたいそう好きだ
なんか、幸せの権化って気がする
安心と平穏と暖かさがそこにある
寝ているテンやチーコを見ると、思わず近寄って頬をスリスリしたくなる
ふぁあふぁあな腹毛に、顔なんかも埋めたくなってきて、
運が悪いと前足でがっちりガードされて、後ろ足でケンケン攻撃を受けそうになる
あぶない、あぶない、危機一髪!!


最近めっきりと老け込んできたチーコに
相変わらず甘えきるテン
この年の差10歳
これって、人間で言うと、ばぁちゃんと孫ぐらいになるのかな

チーコがbedで寝てたりすると、必ずピッタリとくっ付いて
頭の先から耳の中まで、丹念にグルーミングを仕始める
その行為の影には、自分にもお返しをしてもらいたいと言う、打算が見え隠れするのだが、兎に角、健気で一途だ
だが、それが裏目に出る事がいつもの事で、最後にはチーコのお怒りを買ってしまうんである
やりすぎなんだって、いつもいってるでしょ
学習しなさい。いい加減

それにね、愛は見返りを求めちゃいけないのよ、テンちゃん
・・・私も愛はよくわからんが・・・


多分チーコは、静かに老後を過ごしたかったろうと思う
その夢を、打ち砕いたのは私かもしれない
チーコに断りも無くテンを貰ってくる事を決めてしまった
ごめんね、チーコ
だって、クーちゃん死んじゃって、私も淋しかったしさ

でも、ある意味、これで良かったんじゃないかと思ったりもする
少なくとも、母親の気分は味わえたんじゃなかろうか
もうテンは立派な体をして、体力もチーコを遥かに上回っている
まともに渡り合えば確実にテンが勝ってしまうだろう
にもかかわらず、テンは決してチーコの上に立とうとしない
我が家の猫の世界は年功序列なんである
美しい縦社会がそこにある
人間も見習わんといかんな

私の理想を言えば
このまま二匹、仲良くやって行ってくれればいいのである
怪我や病気にならないで、
一杯ご飯を食べて、お外で遊んで、たっぷり寝てくれたら十分だ

決して、玄関先で招き猫よろしく、前足を上げていなさい・・なんて
無理難題を言うつもりは毛頭無い
名前を読んだら返事してくれて、
顔を近づけたら鼻先を舐めてくれて、
一つの布団でぬくぬくと一緒に眠れたら、それでいい

いつまでも長生きして、私の側にいて頂戴ね
お願いね




 
 そしてチーコは平成14年 6月22日 午後1時に永眠しました 
享年(推定)15歳でした

チーコ
お前は本当に、いい女だったよ
いつの日か「虹の橋」のたもとで・・・又会おうね